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「…お金で買えない価値がある。プライスレス。」
「ごめん、すっごい決め顔だったけどさ…今言う!?良い話しだったんじゃないの!?」
「え、今のは言うべきタイミングでしょー?タイミングの神様は後ろ髪がないんだよ?」
「それはチャンスの神様!タイミングの神様って何なの!?何!?前から思ってたけど、シェーラってわざと言っての!?天然なの!?」
「逆にタイミングの神様知らないの!?タイミングの神様は前しか髪がないから通り過ぎた時に掴もうと思っても掴めないのよ!」
「それ髪の毛掴むってことだけど神様ってそんな物理攻撃大丈夫なの?」
「物理攻撃って!!」
マオ、私が姫だって聞いてからは私のこと呼び捨てになったよね…。
気付いてないフリしてたけど最初にシェーラって呼んばれたときから気付いてた。
私も心の中ではもうマオのこと呼び捨てだけど…。
やっぱり急にはね。
けどタイミング的には今言っておくべきよね…。
タイミングの神様がちょうど真横を通ってる。
「マオ…。」
何だか照れくさくて聞こえるか聞こえないか微妙な声量だったけど、マオは何も言わずにただ嬉しそうに笑っていた。
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