1:Treasure every encounter,for it will never recur

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ちゃんと口に入る大きさだったわよ!確かにお上品に食べるにはちょっと大きすぎたけども! アリアとの食事は早く終わらせたいからって、どうしても一口のサイズが大きくなるし、せかせかするぶん少し行儀が悪くなる。悪循環だけど仕方ない。 はぁ…。もぅ、早く食べ終わらせよう。 あいつ口を開けば皮肉しか出てこない低脳だし、いちいち反応してたらキリがないわ。 こっちが表情に出さないからって…。表情に出したらおもしろがってとことん嫌味を言ってくるに決まってる。 あー!もう、イラつく!! そろそろストレスで私、髪の毛抜けるかも…。 俯いたまま左に視線をやったらカワイイ目と合った。 「くぅん…。」 心配してずっと見てたんだ…。大丈夫よ…。 ほわっと笑いかけてみた。 耳が少し立った。尻尾はまだしおれている。 これ以上ミルに心配かけられない。 「さげて。」 「かしこまりました。」 「お先に失礼致します。」 「シェイラ様、デザートは…。」 「結構よっ。」 もう!空気読んでよ!こっちは一秒でも早くあいつが視界に入らない所に行きたいのに! ミルと目が合った。また耳が垂れてる。 ふぅ…。怒るのもアホらしくなってきた…。 お風呂にでも入ろ…。
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