第2章

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「そういや、次の授業なんだっけ?」 話をそらしたくて違う話題をふる。 「あー、学祭の話し合いじゃない?」 「学祭?」 「うん、たぶん、クラス企画とか委員とか決めるんじゃないかな。」 「へぇー…。」 そっか、もう学祭か。 高校の学祭は、やっぱり中学とは違うのかな。 「学祭、楽しみ。」 「あんた楽しみとかいう割にいつも何もしないじゃん」 …。 そう、私は前にでて仕切るようなタイプでもないし、行事に命懸けてるわけでもない。 でも、いつも心の中ではすごくやる気。 それを表に出すことはないから、周りからはそんなにやる気があるとは思われてないだろうな。 「あはは、いいのいいの。委員には委員に向いた人がいるもん。私がやっても、逆にクラスに迷惑かけるだけだし。」 「そう…かなぁ…」 「そうそう。だから、ほら、私は陰で皆を支えるから。表だったところでは、穂香みたいな子の方がいいんだよ。」 「ふーん…?」
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