第2章

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30分後。 私は、 【大当たり!】 と書かれたくじを見て青ざめていた。 そして、その隣で。 昂祐は、私と同じものを持って唖然としていた。 「はいっ、大当たりって書いてる人は、皆を代表して学祭の実行委員になっていただきまーす!というわけで、当たった人、挙手っ!」 「っ何で俺ぇぇぇぇ!!??」 「はい、橋本君、大当たり。みんなのためにがんばってくださーい!」 「嘘だろ!!?マジかよ!!」 「決まったことに文句は言わない!で、女子は誰?」 「わ…わたし」 「はあぁぁぁぁぁっ!!?」 昂祐が叫ぶ。 「じゃあ実行委員は早瀬さんと橋本君に決定でーす!皆、異議は」 「「ありませーーん!!」」 「ちょっ、まじふざけ」 昂祐の抗議なんて誰も聞いてない。 「ですよね!では、よろしくお願いしまーす!」 無駄に団結したクラスの声が耳に残る。 あぁ…。 「最っっっ悪!!!!!!」
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