第1章

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「…本当に誰も裏工作してないの?絶対おかしいって………」 「俺もそう思いたいけどよ…でも、あれだけ調べて何もなかったらもう疑えねーじゃん」 4回目隣になったときにさすがに何かがおかしいと思って、調べた。 くじの一枚一枚を、じっくりと。 それでも同じ番号を引き続けた私達は、ついに自分たちでくじを作り直した。 欠片の不正もないように。 だけど… 「…自分たちで作ってもだめとか………」 「何なんだろうな、これ」 「運命以外の何でもないでしょ?」 「……穂香…。」 「確率、なんと5120億分の1。すごいねあんたたち。ギネス記録じゃない?」 そう言うのは私の小学校からの親友、守山穂香(もりやまほのか)。 女の私が見ても、可愛いと思うくらいの美少女。 「……穂香……私もう限界。席替えて。」 「守山、マジ頼む。俺もうこいつの隣やだ。」 「えー?やだぁ。」 「穂香!!友達でしょ!?」 「うん。そうだよ?でも、やだ。」 そんな可愛い笑顔で何て酷いこと言うんですか… 「こんなに面白いこと、あたしが止めるわけないでしょ?」 ………。 ………ですよね。
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