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「…本当に誰も裏工作してないの?絶対おかしいって………」
「俺もそう思いたいけどよ…でも、あれだけ調べて何もなかったらもう疑えねーじゃん」
4回目隣になったときにさすがに何かがおかしいと思って、調べた。
くじの一枚一枚を、じっくりと。
それでも同じ番号を引き続けた私達は、ついに自分たちでくじを作り直した。
欠片の不正もないように。
だけど…
「…自分たちで作ってもだめとか………」
「何なんだろうな、これ」
「運命以外の何でもないでしょ?」
「……穂香…。」
「確率、なんと5120億分の1。すごいねあんたたち。ギネス記録じゃない?」
そう言うのは私の小学校からの親友、守山穂香(もりやまほのか)。
女の私が見ても、可愛いと思うくらいの美少女。
「……穂香……私もう限界。席替えて。」
「守山、マジ頼む。俺もうこいつの隣やだ。」
「えー?やだぁ。」
「穂香!!友達でしょ!?」
「うん。そうだよ?でも、やだ。」
そんな可愛い笑顔で何て酷いこと言うんですか…
「こんなに面白いこと、あたしが止めるわけないでしょ?」
………。
………ですよね。
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