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「マコトが今説明した魔法陣だが、何なんだそれは。マコトも使えるのは知ってるが…」
その疑問も至極当然。
普通に出る質問だろう。
「説明が面倒だが、説明しない事には、この先の説明も難しいか」
そこまで言うと、自然と俺もため息が出る。
だって、面倒なんだもん。
「今の世界では、魔法と呼んでいるのを、仮に音声魔法と言おうか。で当然、魔力も複数あるわけだ。属性魔力と呼ばれるのがそうだな。例外で無属性魔力なんてのもあるがな」
この説明は常識。皆の理解も早い。
「今を遡ること大体1千年前、この音声魔法は存在しない。当然、属性魔力もな」
それも、皆何とか想像は出来る様だ。
まぁ内容の真偽までは疑問視してるみたいだがな。
「今、属性魔力は無いと言ったが、無属性魔力は存在しているわけだ」
コレも納得したのか皆頷く。
「じゃぁ、そんな太古の昔、魔法が無かったかというと、そうでもない。さっきの魔法陣がそのまま当時の魔術として存在する。言うなれば、象形魔法とでも言うべきものかな」
そこで、リサが気付く。
他の皆は気付いていないようで、リサだけが顔を青くしている。
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