10.内政手術

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「当然、その紙にも魔法を掛けてあって、切る燃やすなんてのは無理だ。どうしても外したければ、俺が外す魔法をかけるか、首を切り落とす位しか方法は無いだろうな」 リリスとリサは呆然としており、シルフィーは愕然としている。 「参考までに…魔道具を使おうとしたり、身体強化をしようとしても同じ結果になるから、つけられた人は注意した方が良いだろうな。そういう意味で、魔法の封印と言った訳だ」 俺は手を二度叩く。 「さて、副隊長はグルンヴェルデ伯爵から、輝聖石を回収して、再度監獄へ放り込んでおいてくれ」 話は終わりとばかりに、俺は玉座から立ち上がると、私室へ向かう。 「王妃、近衛隊長、話があるので、2時間後に私室へ来てくれ」 そう言って俺は王の間の扉をでる。 さて、面倒だ。 でも、リリスとリサの暴走も押さえ込まないと、更なる面倒が待つのは目に見えている。 貧乏くじ引いたなぁなんて考えつつ、『ライブラリ』を検索しまくる俺。 私室に着くと、紙とペンを用意して、検索結果を書き出す。 書いた物を例として挙げるなら、こんな感じかな。 カスケール公爵-アベレア商会-織物職人協会 あと、金額と、その流れた日付。 そういった物をダーーーッと書き出した。 もう、出るわ出るわ。 流石に書き終わった1時間半で肩がガチガチに凝ってしまった。 書き出した書類を一箇所に纏めると、侍従長を呼び紅茶を用意してもらって、ティータイム。 あぁー疲れた。
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