10.内政手術

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「もう、どこから驚いて良いのか…」 リリスの言葉にリサも同意見の様子。 揉んでくれていた手も止まる。 「意外と、不正・腐敗が進んでんな。参ったよ」 俺の言葉に意外そうな表情の二人。 えっ?俺なんか変なこと言った? 「いや、私たちの驚きは、貴方よ!!」 …俺? 心底不思議な顔をしたのが気に食わないのか、二人はイライラモード突入。 「何?あの魔法の封印、何?この裏帳簿の一覧表…サラッとこの正確さ。たった2時間半の間に驚きの連続で、私の頭はパニック寸前よ」 リリスは既にヒステリックモード。ブラック化もすぐそこだ。 「私の3ケ月に及ぶ仕事…たった2時間の一部でされちゃったよ…なんだろうこの無力感…」 リサは既に沈没寸前。逆切れモードもすぐそこだ。 危険! Warning! Danger!! 俺の中の勘がそれらを鳴らしまくる。 「まぁ、なんだ…ともかく、そいつらを取り合えず、投獄することから始めようか…」 我が身に迫る危険を、何とか誘導する。 「…そうですね。ここで喚いても、マコトは気にしませんし…反省など…するわけも無いですし…国民の為にもなっているし…」 リリスは俺を睨む。 リサも仕方なしに頷きつつ、俺を睨む。 恨まれてるなぁ俺。 まぁそのうち忘れるだろう。
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