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「もう、どこから驚いて良いのか…」
リリスの言葉にリサも同意見の様子。
揉んでくれていた手も止まる。
「意外と、不正・腐敗が進んでんな。参ったよ」
俺の言葉に意外そうな表情の二人。
えっ?俺なんか変なこと言った?
「いや、私たちの驚きは、貴方よ!!」
…俺?
心底不思議な顔をしたのが気に食わないのか、二人はイライラモード突入。
「何?あの魔法の封印、何?この裏帳簿の一覧表…サラッとこの正確さ。たった2時間半の間に驚きの連続で、私の頭はパニック寸前よ」
リリスは既にヒステリックモード。ブラック化もすぐそこだ。
「私の3ケ月に及ぶ仕事…たった2時間の一部でされちゃったよ…なんだろうこの無力感…」
リサは既に沈没寸前。逆切れモードもすぐそこだ。
危険!
Warning!
Danger!!
俺の中の勘がそれらを鳴らしまくる。
「まぁ、なんだ…ともかく、そいつらを取り合えず、投獄することから始めようか…」
我が身に迫る危険を、何とか誘導する。
「…そうですね。ここで喚いても、マコトは気にしませんし…反省など…するわけも無いですし…国民の為にもなっているし…」
リリスは俺を睨む。
リサも仕方なしに頷きつつ、俺を睨む。
恨まれてるなぁ俺。
まぁそのうち忘れるだろう。
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