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さっきの卵を一つずつリリスとリサに持たせる。
「卵を投げてみ…」
言われてリリスは投げると、卵は銅像に当たり、中のインクが銅像に広がる。
「うふっ」
そのリリスの呟きを聞きながら、リサも投げてみる。
ぶつけた銅像がどんどんインクまみれになっていくと、リサも同じ感想だった。
俺はそのまま3つずつ卵をリリスとリサに渡すと、二人は一心不乱に投げ続けた。
俺は銅像を消し、二人に問いかける。
「どうだ?」
その問いにリリスは「最高ですわ…」と答え「た…たまらん」とリサは答えた。
若干俺が引いたのは内緒。
「意外と、これって馬鹿にできないだろ?」
その言葉に頷く二人。
充分ストレス発散できたようだ。
「この卵を何色かのインクで作って、会場に配布しておくと…」
そこまで言うと、状況を想像できてしまった3人は…
不気味な笑いを堪えることは出来ず…
ブラックリリス
ブラックリサ
ブラックマコト
勢揃いのなんとも濃い瘴気が立ち込めていた。
「マコト…どれくらいで用意できます?」
ブラックリサはブラックマコトに問いかける。
「この芝生を改良して良ければ、時間当たり五千個って辺りかな」
俺の回答に、ブラックリリスが乗っかる。
「では、十万個用意して、会場に置きましょう」
腹黒夫婦の暗躍により、国民のウサ晴らしは企画され、誰にも気付かれる事無く進められた。
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