目を覚ましたら、幼稚園児ですぅ

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ピーピー 「クソ!!メーデーメーデー!!」 機内は騒がしかった。 その騒がしくなった機体の中で、女の子は目をさました。 (ふあぁ…眠いですぅ) 大先輩たちに見送られてからすぐに寝て、どれくらい経ったのだろうか? 女の子は最初にそんなことを考えた。 しかし、それはわからなかった。 「いったいなんなんだ…」 そして、女の子にはただ、今の状況がヤバイのだけは伝わってくる。 アラート音は狂ったように鳴り続け、パイロットたちの怒声もきこえてくる。 女の子のためについてきたスタッフたちも、不安の表情を浮かべている。 (な、なんなんですかこれ。みんな…怖いよ…!!) 「メーデーメーデー!!…ダメだ、反応がない!!」 (怖いよ、センパイたち…) 「いったいなんなんだよ…」 (怖いよ、きらら…) 「どうなってるんだよ…」 (怖いよ…大先輩!!) 「ここはどこなんだよ!!!!」 女の子は窓の外を見た。 外はキレイな白で覆われていた。 最後に、キレイ…と思って女の子は意識を失った。
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