4人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
ピーピー
「クソ!!メーデーメーデー!!」
機内は騒がしかった。
その騒がしくなった機体の中で、女の子は目をさました。
(ふあぁ…眠いですぅ)
大先輩たちに見送られてからすぐに寝て、どれくらい経ったのだろうか?
女の子は最初にそんなことを考えた。
しかし、それはわからなかった。
「いったいなんなんだ…」
そして、女の子にはただ、今の状況がヤバイのだけは伝わってくる。
アラート音は狂ったように鳴り続け、パイロットたちの怒声もきこえてくる。
女の子のためについてきたスタッフたちも、不安の表情を浮かべている。
(な、なんなんですかこれ。みんな…怖いよ…!!)
「メーデーメーデー!!…ダメだ、反応がない!!」
(怖いよ、センパイたち…)
「いったいなんなんだよ…」
(怖いよ、きらら…)
「どうなってるんだよ…」
(怖いよ…大先輩!!)
「ここはどこなんだよ!!!!」
女の子は窓の外を見た。
外はキレイな白で覆われていた。
最後に、キレイ…と思って女の子は意識を失った。
最初のコメントを投稿しよう!