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―――あれ……、もしかして眠ってしまったのか……?
あれから彼女は、一切動かず何も喋らないまま。
ふと様子が気になった俺は、僅かに上体を起こしてその表情を確認しようと思った。
その瞬間、ずっと動かなかったはずの身体がゆっくりとこちらを振り向いて……――――――
―――あ、近い……。
目と目が合った瞬間、お互いの距離が近すぎる事に一瞬戸惑いを感じた。
胸が高鳴り、ずっとストッパーとなっていたはずの事柄が、一気に頭の中から吹き飛んでしまう。
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