唯一無二。

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外に出ると案の定。 「「・・・きょう、そのキスマーク何?」」 怒られてる。 ざまーみろ。 「行きましょう?予約しといたんで。」 予約はさっき電話でしといた。 店長も喜んでくれてた。 そう伝えると、京太をしかるのをやめて。 お姉さんたちも駅へと歩み出す。 二人のあとに続くと。 タッタッタッタッ 思わずビクッとしてしまう。 後ろから、誰か来る。 するとスルリ。 左手をとられる。 思わず見上げると。 「大丈夫だから。」 そこにはいつもの京太がいて。 すごく安心出来た。 手は恋人繋ぎで。 その指から伝わる体温が、 『守る』って言ってくれてるみたいだった。 「あれ、京太」 後ろから来た足音がピタッと止まる。 思わず京太の背に隠れる。 「あ?お前かよ。」 「ひっでー。何?隣の子彼女? ってことはAINA!?」
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