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「ごめん、守れなかった」
「んーん、京太のお陰で、声出せた」
京太がいなきゃ、声出せなかった。
「ーー・・・ごめん。
アザ、もっかいみして。」
もう一度裾をあげると。
アザの部分にそっと、触れられる。
「っ」
「わりぃ、痛むか」
「ん、大丈夫」
そう言うと。
アザの部分にそっとキスされた。
「ーー・・・他の所も赤くなってる。」
「あ、それは、」
「それは?」
「ーー・・・っ、触られた感触が消えなくてっ」
「、そっか。んじゃ」
そういって、赤くなっているところすべてにキスされた。
何度も何度も。
何度でも、優しいキスを。
「ん、も、大丈夫」
「本当か?」
「ん。」
そして、京太に抱き締められて眠りについた。
今度こそ、眠れた。
闇に包まれるようなことはなくて。
ただあたたかくて優しい光に包まれた。
ココが、私の居場所だって分かって。
安心出来た。
ココは安全だから、守ってくれる人がいるから。
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