唯一無二。

26/56
前へ
/570ページ
次へ
翌朝。 目を開けると、京太の顔があった。 まだ寝てるみたいだ。 私は京太に抱きつく。 「ん、おはよう」 「ん、ごめ、起こした?」 「いや、起きてた」 そういって私の体を包んでくれる。 あったかい。 この、手を、ずっと待ってたの。 「今日からしばらくうちに泊まれよ 母さんも良いって言ってるし。 一人じゃ、不安だろ?」 優しい。 でも。 「ん、でも。 邪魔したくない、迷惑かけられない」 「ん。一人でいられる方が迷惑。 何かあったんじゃないかって不安になるし。」 「、でも。」 「じゃー質問変えるけどさ」 目を覗きこまれる。 いきなりなんだろう。  
/570ページ

最初のコメントを投稿しよう!

348人が本棚に入れています
本棚に追加