唯一無二。

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「そばにいさせて。 そばにいて。 一人はいや、なの。 怖い、から。 京太が、いないとやだ。 だから、しばらく泊めてください」 「ーー・・・ん。良くできました」 笑って。 頭を撫でてくれる。 「多分今ごろ母さんが朝飯作ってるけど食えるか。」 「ごめ、無理。 気持ち悪い、から」 「ん。昼はちゃんと食えよ」 「うん。ね、京太」 「んーどした?」 「もうちょっとこのままいたい。ぎゅってして」 「んー」 抱き締められてるって実感できるくらい強く抱き締められる。 うん、心地いい。 「ん、」 「寝ていいぞ。 ーー・・・ストーカー絶対捕まえるから。」 「んー・・・ 京太、好き。 だから居なくならないで。 ストーカー怖い、けど、怪我しないでほしいから」 「ん、考えなくていいから。 寝ろ。」 「う、ん・・・」 そうして再び眠りについた。
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