唯一無二。

31/56
前へ
/570ページ
次へ
ビクッと肩がすくむ。 だって、お姉さんたちに嫌われたくない。 どうしよう。 うまく言葉が出てこない。 見つからない。 オロオロしていると。 はぁとため息をつかれた。 そして。 「ーー・・・っち。 しゃあねぇ。俺も行くから。 そば離れんなよ」 「う、ん。ごめ、なさい」 「謝んな」 「「京太口悪い。藍那ちゃんそんな男捨てちゃいなー」」 「ーー・・・おい。」 「「彼女にそんな口聞くなんてサイテー」」 「ーー・・・ふ、」 あ、ヤバい。 慌てて口を押さえる。 つい、京太がやり込められてる姿が可愛くて。 笑いがこぼれた。 「笑っときなー抑えると体に悪い」 未來さんにはバレたみたいだ。 「あ、すいません」 「謝る癖直しな。 謝ることじゃないだろ。」 「ごめ、「はい減点」」 ヤバい。 何言えばいいのか分かんない。 「んと、ーー・・・オムライス、美味しいです。」 「んまあ及第点かな。 今度教えてあげるね。」
/570ページ

最初のコメントを投稿しよう!

348人が本棚に入れています
本棚に追加