唯一無二。

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「ーー・・・ちゃんともらってやっからそれまで待っとけ。」 え。 今。 何て言った? 「京太、」 「さっさと飯食えよ。行くんだろ?髪。」 あ、照れてる。 かお、あかい。 本当に本当? さっきの言葉嬉しすぎるよ。 その言葉だけで、強く、なれる。 「うし。よく言った。さすが私の息子。 というわけで藍那。 私のことはお母さんって呼びなさい。」 「え?」 「お母さんって呼びなさい」 未來さんを見てもただ優しく笑うだけで。 「ーー・・・おかぁ、さん」 「ん、今度からなんでも相談してきなさい。 娘なんだから。」 そういって頭を撫でられる。 京太、のおかげだ。 京太のおかげで、こんな幸せになれる。
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