唯一無二。

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「お会計お願いします」 アシスタントさんに声をかける。 お金は預かってるし。 「7800円になります。」 10000円だして。 お釣りを受け取ろうとしたときだった。 「それーー・・・」 「え?」 目線の先にはさっきつけられたキスマーク。 顔に熱が集まってくる。 「あ、これは「浮気?」」 え、この、声。 集まった熱が急速に冷めていく。 この、声は。 体が、震え出す。 「ダメじゃない。僕の彼女のクセに。 僕のこと、好きなんだろう?」 お姉さんたちはこちらの様子に気づかない。 アシスタントさんの様子は先程までと明らかに違っていて。 その目には狂気が浮かんでいて。 「お仕置き、しなくちゃね」
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