唯一無二。

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「や、だ」 寄るな、寄るな。 ジリジリと後ずさる。 後ろにあるのはスタッフ用の控え室だ。 そこに押し込まれたら。 まずいと思うのに。 正面は塞がれていて。 逃げ場が、ない。 「や、来ないで。」 震えて、か細い声しか出ない。 怖い。 首をふる。 なのに相手は気にせず手を伸ばしてきて。 やだ、やだ、やだ 「っ、きょうたぁっ たすけてっ」 どうか、届いて。
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