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地に這うような低い声。
体が、固まる。
そんな私を抱き締めたまま京太がアシスタントを睨む。
「てめぇがストーカーか?」
「ストーカー?なに言ってるの?
僕は彼氏だよ。藍那の、ね。」
「はっ」
京太はバカにしたように鼻で笑って一蹴した。
「それをストーカーっつんだよ。
こいつの彼氏俺だから。」
「何を言ってる?
藍那は僕が好きなんだよ。
ね?そうだろう?」
一見見ればとても優しい笑顔で笑いかけられる。
でも、その目には。
恐怖しか感じない。
「や、違う。
あんたなんか好きじゃない。
好きなのは京太だけ。」
京太にしがみつきながら、それでも伝える。
「ーー・・・ナニヲイッテル」
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