唯一無二。

46/56
前へ
/570ページ
次へ
「君は僕のことが好きじゃなければいけないんだっ 君は僕のものだろうっ」 狂ってる。 唾を飛ばしながら叫び続ける様はそうとしか言いようがない。 すると、ふっと。 大人しくなった。 「ああ、そうか。 藍那は騙されているんだね?その男に。」 なに言い出してんだこいつ。 ぎゅっと京太の服をつかむ。 「大丈夫。僕が正気に戻してあげる。 こんなやつ消してあげるから。」 なんで、なんで、笑ってるの? 怖い、怖い。 アシスタントさんは、そう言うと、 ハサミを持ち出した。 「美容師のハサミはよく切れるんだよ?」 にこにこしながらいってくる。 「お前、狂ってんな。」
/570ページ

最初のコメントを投稿しよう!

348人が本棚に入れています
本棚に追加