カラオケ

3/10
前へ
/145ページ
次へ
麻雀した日から数日経った金曜日…明日は久しぶりの2連休。元々日曜日しか休みがないのだが、嬉しい事に明日は祝日。 2連休何すっかな~…なんて考えながら仕事してた。 ……仕事も終わり仲の良い会社の人と他愛のない話をしてると携帯が鳴る。メール…琢磨だった。 内容は今日も麻雀。皆休みだし朝まで…この前焼き鳥だったし今度こそは…なんて思ってたので、実は心待ちしてた。 会社の人との会話を終え家に帰り支度をした俺は琢磨の家へ…少し早く来い言われてたので、いつもより1時間位早く着いた。まだ皆来てなかった。 琢磨「おっ♪来たか。」 陽季「お疲れ~。皆まだ来ないん?」 琢磨「皆はまだ来ない。…陽季を早く呼んだのにも理由がある………陽季に言わなくちゃいけない事があるんだ」 いつになく真剣な顔の琢磨に…俺も何かを感じ取り真剣な顔になる。 陽季「……何だ?何かあったのか?」 はっきり言って琢磨が真剣な顔になるなんて珍しい。……少しの静寂。 琢磨「…実はな」 …俺は自然と喉がなる。 すると琢磨は真剣な顔… 琢磨「明日カラオケ行くから♪良い忘れてた♪つか、それ言う為に早く呼んだんよ♪」 から笑顔でさらっと言いやがった…凄くイラっとした。なんか顔ひきつったし…少し頭痛くなってきたし。 琢磨「昨日決まってな…本当にごめんな!!」 陽季「…………断る」 琢磨「そう言うなって♪陽季には来て貰わないと困るんだょ…葵ちゃんに来る言っちゃったし」 陽季「…葵ちゃん?」 琢磨「そ。陽季とのカラオケ楽しみにしてるってさ♪」 ニヤニヤする琢磨に更にイラっとした。でも葵ちゃん来るのか…どうすっかな。 ……葵ちゃん来るなら行こうかな? 陽季「ったく…分かった行くよ……その代わり琢磨の奢りな」 琢磨「えっ?」 陽季「えっ?」 ………結局麻雀で負けた方が奢るって事になり、琢磨が途中で飛んだので御馳走になる事に。跳満2回直撃とか……色んな意味で期待を裏切らない奴だった。 そしてその日は、陽が昇る位まで麻雀してた。
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加