カラオケ

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…夜の静けさも相まって…会話も無いせいか二人の足音が響いてた。 さて…どうしたものか…俺は考えながら、ちらっと横目に見る。 黙々と歩く葵ちゃん………とりあえず、この気まずい空気どうにかしないと駄目だな…葵ちゃんの方を向き話しかける。 陽季「葵ちゃん」 すると前を見たまま 葵「…何ですか」 …………なんだこの…すげぇ気まずい空気は。……少し焦りながらも、とりあえず会話しよう思って… 陽季「きょ…今日は楽しかったね♪」 葵「…はい」 …………………会話終了。 どうしよう…もうそれだけで頭が一杯になってた。…膝枕の事謝るにしても…連絡先聞くにしても…どう切り出せば良いか分からなくなってて……つか、連絡先はもう諦めてた。 あと少しで前に送った場所に着いてしまう…焦りながらも、とりあえず謝らなくちゃ…と思い意を決して葵ちゃんに話しかけた。 陽季「…葵ちゃん」 葵「…何ですか?」 陽季「あの…今日はごめん……あんな事して…」 頭を下げる俺。 葵「…一つ聞いても良いですか?」 何だろう?と思い俺は頭を上げる。 葵「…先輩は…膝枕とか…あ、あんな事……いつもし、してるん…ですか?」 そこには恥ずかしそうに顔を紅くしながら俺と目を合わせない葵ちゃんが居た。 …反則だろ。
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