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「けいいちぃぃっ!早くリリちゃんフィギュア買ってこいって言ってんだろうがぁッ!」
「すみませんすみませんほんっとすみません!
今すぐ買ってきます!」
「30分までに渋谷から帰って来ねぇと、てめぇの大事な大事な息子踏み潰す!」
「ぇええっ!?ここから渋谷までどのぐらいあると思ってんですか!2時間ですよ!?」
「はい、フラグ立った~。死のカウントダウン、い~ち、に~い、ちょっととんでじゅーう」
「ひいぃぃ!」
母の満月(ミツキ)が子供を怒鳴り散らし、脅している。
踏み潰されたら男は皆生きていけないということを、満月はよく分かっている。
しかし、踏み潰されたら圭一の子供の顔を見ることが出来ない、ということまでは考えていない。
オタクでロリコンの母のフィギュアを買いに行かされ、脅された子供である可哀相な主人公、柊圭一は土砂降りの雨の中傘を持って外へと出た。
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