第2話「修行」

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「くそ、聞こえておらん!こうなったら・・・」 イグネは素早く魔導陣を描き、術を唱えた。 『物質術 カーデオキシン!!!』 イグネの杖から空気の波のようなものが発生し、一瞬にして火が消えた。 すると続けてもう一度術を唱えた。 『物質術 プリファ!!!』 またもや、空気の波が発生したが、今度は何も起きなかった。 「じっちゃん・・・」 ルトは一瞬何が起きたかよくわからなかった。 「ルト、大丈夫か!?」 イグネがルトの所まで駆け寄る。 「すげぇやじっちゃん!!!ありがとう!俺は大丈夫。中の人助けてくる!!」 「よく無事じゃったのぅ!早く行ってやれ」 ルトは焦げ臭い家の中に入り、すぐに一人の島人をかついで出てきた。
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