第3話「ジャデン島」

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「ここがジャデン島か~」 ルトはジャデン島についた。 この島の案内人がルトに近づいてきた。 「ようこそ!ジャデン島へ。私はこの島の案内を務めています。なにか聞いておきたいことなどはございますか?」 ルトは回復系の錬金術師を探していると伝えた。 「回復系の錬金術師ならすごい方がいらっしゃいますよ!ここから北東へ少し行けば、その方の自宅があります」 「ありがとう。助かりました!」 ルトは軽く会釈した。 「ちなみにこの島の北部には、この島の半分を占めている大きな森があります。その森は大変危険ですので十分気をつけてくださいね!」 ルトがなぜ危険なのか尋ねると、どうやら武装した盗賊の棲家になっているらしい。 ルトは案内人にもう一度お礼を言って、北東へ向かって歩き出した。 少し進んだところで、家がたくさん集まった村のようなところに来た。 ルトは近くを歩いていた人に錬金術師の家はどこか尋ねた。 「すみません。ここらへんに回復に詳しい錬金術師さんの家はありますか?」 「ん、レアちゃんのことかい?」 「レアちゃん?」 「そう、レアちゃんはこの村で一番治療が得意なんだ。ちょうど君くらいの年の子でね。8歳くらいで両親を亡くしてしまって、最初はお母さんとお父さんを生き返らすんだ!って言って回復薬の勉強をし始めたんだ。今ではみんなのお医者さんみたいなもんだよ。」 「僕と同じくらいの歳なのか~。うん、早く会ってみたい!」 「さっき回復薬の材料集めって言って森に行ったみたいだよ。森は危険だから待っていたほうがいい。あの子はとっても強いから大丈夫だけど、君はあんまり強そうじゃないし」 村人がクスクスと笑いながらルトをばかにすると、ルトは笑顔でこう返した。 「大丈夫。こう見えて修行はたくさんしたから!おじさん、ありがとう!森にいってくる!!!」 「おい、君ー!本当に危ないぞーー!」 村人が止めようとしているのを無視して、ルトは森のある方向へ走っていった。
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