第3話「ジャデン島」

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しばらくして、二人は村に着いた。 「そういえば、あなたは何歳なの?」 「俺は14歳!」 「えっ、じゃあ同い年だ!私も14歳!!!」 「そうなんだ!じゃあ、レアって呼ぶね!!」 「じゃあ私も、ルトって呼ぶ!」 こうして二人はすっかり意気投合し、そしてレアの家に着いた。 「さあ入って!」 「おじゃましま~す!おお~、結構広いね!」 「まあね~。一人暮らしだし、もうちょっと狭くてもいいんだけどね!あ、さっきから気になってたんだけど、私になにか用があってこの村に来たの?」 「あ、うん。実はレアに頼み事があって来たんだ。」 「頼み事?」 ルトは事情を説明し、母親ベル・クラウザーの書いた回復薬の研究書を見せた。 「これ凄い!!ところどころ暗号化されてるけど、全部解読できれば凄い回復薬を作れそう!!私に、任せて!」 「ありがとう!!レアに頼んでよかった!どのくらいかかりそう??」 「前にも暗号解いたことあるから、そうねぇ、徹夜すれば明日までには終わりそう!」 「すげぇ!前にも解いたことあるんだあ」 「まあね!!」 レアは冷えたミルクティーを持ってきて、ルトに尋ねた。 「回復薬ができたら、もう自分の島に帰るの?」 ルトは旅をすることなども詳しく話した。 「…そういうわけで、まだまだ島には帰れないんだ。明日にはまた次の島に行こうと思ってる!実はその島で大会があるんだ!!」 ルトは嬉しそうな顔で言った。 それに対し、レアは不思議そうな顔でこう言った。 「大会??なんの?」 次にルトが行こうと思っている島には、ジャブロック大会という大規模な格闘大会がある。 そしてその大会の優勝者には、賞金500万ゼニーと「バトルライセンス」というカードがもらえる。 レアもだんだんテンションが上がってきた。 「私も参加したい!」 「え~、レアはやめなよ。結構危ない大会だよ!!盗賊10人に勝てるようになってからにしなよ!!」 ルトは笑いながら言った。
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