夢は願望をあらわす鏡

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*** 終わった。 「……ひどい夢だった」 電源が切れたように場面が転換する。 少し長めの前髪を気だるげにかきあげる彼――宇佐美 大翔(うさみ ひろと)は、疲れ切った声をしぼりだした。 「よりによってなんで烏丸さん……あー、烏丸さんなんかゴメンナサイ」 目を細めてあたりをみまわす。 暗くひろい空間に大翔はたっていた。すんだ空気で心地いい。まわりには光る板状のものがたくさん置いてある。 「早く忘れて次の夢にいこう……」
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