夢は願望をあらわす鏡

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ここは作られた幻想の世界であることをありありとしめしていた。 「おかえりー、《レン》くん」 「うわっ!」 吐息がかかりそうな数センチの距離にじゃがいもの顔がせまる。とっさに後ろに飛び跳ね、したたかに尻をうちつけてしまう。 「ちょっと、きみ大丈夫ー?」 じゃがいもは機嫌がよさそうだった。打てば響く大翔の反応が気に入ったらしい。 「あ、あはは……」 尻をなでながらへどもどする。
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