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放課後になった。
俺は職員室に居る。
吉積先生は職員室に居ない。
何故だ。
「あー、縄文くんにこれ渡してって頼まれてたネー。ハイこれ」
バーコード頭の先生がメモ用紙を渡してくる。
それを軽くお礼を言って受け取る。
誰だっけこの先生…
失礼しましたと言って職員室を出てメモ用紙の内容を確認。
〝下校時刻までにアタシを見つけてごらん!ヒントは無しだ!出来なきゃお前の夏休みは無くなる。″
なんと!
こんな理不尽が許されるのか!?
と言うより、先生にそんな権力が有るなんて知らなかった!
情報の改ざんでもしようと言うのか…
時間を確認する為に、腕時計を見る。
15時17分
ちなみに我が公立吉里高校の下校時刻は18時。
まだ3時間弱ある。
だが、俺は考えた。
いくらノーヒントと言えど、3時間もあれば学校の全てを探せるだろう。
ならば普通の場所、教室などには居ないだろう…
鍵が掛かっている場所…屋上や視聴覚室など。
あるいは、これは考えたくないが学校外とか…
…暇なんだなー先生って。仕事しろ仕事。
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