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「くっくっくっ…まさかアタシがここに居るなんて思わないだろうに…!下校時刻になるまで、ゆっくり読者でもしてるとしよう」
コンコン
ドアをノックする音がする。
だがここはスルーだ。
コンコンコン
しつこい。
仕方なくアタシもノックする。
直後、またドアをノックされる。
なんだ?おかしい…
まさか!?縄文のヤツか!?
あり得ない!
だってここは職員用女子トイレ…!
野郎が入って来れない聖域だぞ!?
アタシは絶対負けたくない。
相手が例え16そこいらの高校生だとしても、大人げなく勝ちを取りに行く女!
そう!それがアタシなんだ!
下校時刻まであと30分…くそう、万が一場所が分かっても縄文がここに来る事はないと思っていたのに!
そんな事を考えながらアタシは、そっと床とドアの隙間から外の様子を伺う………………。
キーンコーンカーンコーン
下校時刻を告げるチャイムが鳴ってしまった…
俺は結局、吉積先生を見つける事が出来ず、夏休みがなくなってしまった事へのショックを噛み締めながら下校した。
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