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ガタンゴトン
ガタンゴトン
心地が良い汽車の音が耳に聞こえる。
平和とはなんなのか考えてしまう。
「ニュータウン。ニュータウンに着きました。降りる際には足下にご注意下さい。」
駅につき、アナウンスが聞こえてきた。
「中尉。起きろ。中尉~」
低い男性の声が聞こえる。
「はい。起きました。なんでしょう。」
目を開けるとそこには、黒い瞳に黒い髪の男がのぞいていた。
「ついたよ。ニュータウンに。これから私たちが新しく、勤務をする町に。」
優しげなこえで寝起きの女性に答える。
「そうですか。あっ、すいません。私、ねてしまって、、、」
慌てて立ち上がった女性に男性が
「いいんだよ。君、最近の激務で、あまり寝ていなかっただろ。」と無邪気な子供の様な笑顔を浮かばせ、言った。
「しかし、中佐の副官として」と女性が言葉を続けようとしたら、
「わかった。わかったからもう降りるぞ」と言葉をさえぎった。
汽車から降りると、「中尉ー!中佐ー!」と男たちのこえがした。
二人は軍人なのだ。
男の方は、まだ20代という若さで、中佐になった、リル・タルナ。剣術に長けている男だ。
女の方は、軍では珍しい女性で、中佐の副官のロミナ・クリエッタ。狙撃の類いが一流女性。
二人は男たちの声がしたほうへ走る。
「いやぁー君たち。遅れてすまんねぇ。」リルが軽く謝ると
「時間厳守といったのはだれなんですか?」くろぶち眼鏡の童顔男性、ハルナ・ブラット小尉が怒りながら言うと、
「許してやれって。」と優しく、ハルナをなだめた。この国、アメーナでは珍しい、緑の瞳をもった男性、クルミナ・ストンス小尉が言った。
「そうだ、そうだ。君たちはもう少し、上司を、敬いたまえ。」リルがそういうと、
「どうせ、汽車の中で かわいこちゃんを口説いていたんだよ」とクルミナが言うと、
「貴方たち。もうやめなさい。」とロミナがこの口喧嘩みたいな言い争いを止めた。
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