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昼食の時間。軽やかな音楽が教室を満たす中私はただ無表情に箸を進めていく。
この時間は学校で過ごす時間帯のなかで一番嫌いだった。班に重苦しい空気がながれたまま食べる給食は全くおいしくない。
めんどくさい。遠慮するのも、人と話すのもめんどくさい。
もうどうだっていい。
あの人にむけて言ってしまった言葉のフレーズを思い出す。だがすぐに頭のなかから追い出した。
自分で言った言葉で傷つくってなんなんだ。
もう言ってしまった以上後戻りなんてできっこない。後悔先に立たずとはまさにこのことなのだろう。一昨日の失態をおかした自分に無性に腹が立った。
一年前の自分は今と全然違ったのに。
考えにふけっているあいだに、給食の終了を促すチャイムが鳴った。
なんだか、ずかずかと私の心のなかにはいってきて、「くだらないからもうやめろ」と断言してきたようだった。
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