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「ほれほれ、飽きるまで堪能してくれ」
「……え? なにこれ? UFO?」
絢羽はしかめっ面で、手渡された弁当とにらみ合っている。
「なにいってんの絢羽! これはどこからどう見たって胸! 乳! おっぱい! ぼっいーん!」
がたっと椅子を後ろに弾いて立ち上がったかと思うと、お熱い立候補者よろしくの気迫で熱弁。クラスメイトは若干……いやいや、
やっぱりかなり引いているようだ。
そんな九条を冷めた目で一瞥して、
「瑠衣、こんな黒ごまみたいに尖ってないの。それにこの茶色も大きすぎ。だいたいサイズがでかすぎよ」
なんと冷静かつ的確な指摘。
「あら、私のはこれくらいよ? 絢羽さんのものがしょぼいだけなんじゃなくて? おーほっほっほ」
どこぞのお嬢様を演じつつ、自慢の大きな己の胸をわしづかみ。
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