2人が本棚に入れています
本棚に追加
ガラガラッ
「たのもーっ」
D組の前に着くと直ぐに
ドアを勢いよく開けたマコト
すると
クラスの皆の視線が
一気にマコトに集まった
「なんやなんやっ
俺何かしたんかっ!?」
彼はキョロキョロ回りを
見渡している
よく回りを見渡してみると
女子は顔を赤らめて
口を押さえてるし
男子はポカンとして
固まってる
そんな皆の視線の先は彼だ
『え、俺ってモテ期なん?』と
バカな彼だから
思っていることだろう
それが、自分のすぐ後ろに居た
人物へ注げる視線だというのに
「………け」
幸せに浸っていた彼
後ろからの声は
全く耳に届かなかった
時間が止まったかのように
しんと静まり返っている教室
「どけっつってんだよ!!」
そこへ一つの罵声が飛んできた
マコトの体は既に
宙に浮いていて
彼が気づいた頃には
尻餅をついている
状態になっていた
後頭部にいきなり
激痛が走ったと思ったら
目の前が教室の床になっており
呆気にとられるマコト
それは
後ろに居た少年が
作り出した状態だった
.
最初のコメントを投稿しよう!