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それに彼女はもこもことしたファー付きのコートを脱ぎながら、
「あっ今日のごはん、何かなー？なんだかとってもお腹がすいちゃったよ～」
そんな物騒なことをしてきたのによく言えるものである。
私なら、そんな日は絶対食べれないと思う。
ーポテトサラダとコロッケだけど
「おおー!!!ポテトサラダ!!!あ、唄ちゃんもう食べちゃった?」
ー食べちゃった。
「…う…そっかぁ。ううう一人でご飯…」
ー私どうせやることないしテレビ見てるよ
「!!わーいやった!!!!じゃあ準備してくるー!!」
見た目こそおしとやかなお嬢様だが、口を開くととても残念だ。
大きな子供を持ったみたい。
子供っぽいのに子供(特に小さい女の子はもうハグしたいくらい!だそうだ)が好きとかもうほんと笑ってしまいそうになる。
「ごはんが美味しいと元気になるよーふふふー」
璃風は本当によく表情が変わると思う。
特に小さい子を見てるときとごはんを食べてる時は幸せそうだ。
感動もののドラマを見ただけでぼろぼろ泣き出すし、(私にはどこが泣けるのかさっぱりだが)
とっておいたプリンを食べた時なんてぷくーっとほっぺをふくらませていた。
(大人になってそんなことをする人を初めて見たが)
子供をころすときはどんな表情をするのだろう
「…？唄ちゃん？？おーい」
気づいたら目の前で璃風がぶんぶんと手を振っていた
「もー唄ちゃんったらじーっとこっち見てるんだからー!なになに？とうとうりかぜと夢の国行く気になった？？」
璃風は遊園地好きである。
多分、楽しそうにしている子供が多いからだろうが…
ーうん
いつも何もしてあげられない分、今回は付き合ってあげようと思った
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