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「じゃあ将悟、次頼む」
「ええっと………あったよ! 次のコメントは………これだっ!」
『いや色々おかしいだろ』
「な、なんと言いましょうか………」
「随分と辛辣な意見がきたな。レイ、これはどこのことだ?」
「6pのページコメントのようだ」
「それってボクと仁が地球で鉄筋に潰された場面だよね?」
「正確に言えばオレだけだがな。お前は死なずにエルさんに連れてかれたんだから」
「エルというと………あぁ、ショウゴの使い魔の天使の……」
「おかしいって…………そんなに現実的ではない状況だったんですか?」
「まあな。普通ああいった物は固定されているはずだし、鞄が引っ掛かったのもある意味奇跡だったな」
「こんなことになったのもボクが無理に鞄を取りに行ったせいだよね………」
「でもそのおかげで私達は今こうして巡り会えたんだ」
「人との出会いって不思議ですよね…………世界中には何万何億の人間がいて、その中で様々なコミュニティーが形成されていく……
普段気にとめないような人でも同じ場所にいるというだけでもごく小さな確率でしか有り得ないんですから……」
「そう考えれば少し救われるかな………時々あの時のこと、今でも思い出しちゃうから……」
「………(つうか意見のことは無視かお前ら。まあオレからするともっとおかしい話はあると思う、ということで。
子供が道路に飛び出したり、死亡するほどの交通事故になることも同列だろうからな、今時)」
「――ジンもそう思わないか?」
「ん? 出会いのことならオレは否だ」
「どうしてですか?」
「やはり出会うべくして巡り会う奴らは存在する、とオレは思うからだ(ぶっちゃけた話コイツらのことなんだが………共通項にオレがいるのは……気にするな)」
「―――っ!」
「ジン君………」
「仁ってたまにロマンチストだよね」
「お前が考えるのとは違うと思うが………って女子勢顔を背けるなよ! オレが言いたいのはだな……っ!」
「あっ! そろそろ次にいかないと!」
「将悟待てっ! まだオレの話は―――!」
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