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「あー。…ねむい。ぐわーっ!」 うーんと伸びをしながら叫ぶと、頭をぽかりと殴られた 「うげ!?」 「…うっさい」 俺をしたたかに殴ったのは、隣で静かに書類をめくる同期の八巻遥(ヤマキハルカ) 「おま…今おもいっきし殴っただろ」 じんじんとした痛みに涙を浮かべてじとりと睨む。 …てかめっちゃ痛い……。 にじんだ視界にぱちぱちとまばたきを繰り返していると、 「佐倉くん!これ、時間までにまとめといてくれる?」 カツカツと高いヒールの音と共に、大量の書類がどさりと机に落とされた。 …え。 「ちょ、小林さん?」 「頼むわよ~」 ええぇぇぇ。まじかよ!? てか無理だろ!
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