新章突入!的なあれ

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サフィーリア王国、この世界の北の大陸一の国土を持つ国でありながら、四大陸同盟に加盟しておらず、外交も行っていない。 貴族制度がありながらも、平民との貧富の差は大きくない。 国の中にも多く街や都が存在し、それぞれ独立した政治を行っている。 簡単に言い換えれば国の中に小さな国が集合している、合衆国 それゆえ、外国と貿易をせずとも経済も安定している。 そして、物語はサフィーリア王国、王都エムラウドにある、王立魔術学園フォギュアーツ、一階生Sクラスから、始まる。 「あぁ…今日は、編入生を紹介する…」 気怠そうに教室に入ってきた教師が教卓に俯せ、やる気なさげに言う。 それは、教師にあるまじき姿であるが、慣れているのか生徒は気にしていないようだ。 「先生!編入生って美少女ですか!それ以外ですか!」 「…お前は、その二択しか…あぁ…止めた。ツッコミだりぃ…。俺に質問すんな、見りゃ分かるだろ…。って事で入ってこい」 ガラッと教室の前の戸を開いて入って来たのは、青い髪をした二人の男女だった。 「ライトスノウ兄妹だ……あとは、勝手に自己紹介しろ…俺は寝る…」 黒板の前に立った青い髪の少年は、教師の適当さに顔をすこし引き攣った。 しかし、直ぐにこれからクラスメイトになる生徒に挨拶をした。 「レイン=ライトスノウです」 それに続くように青い髪の少女が名乗った。 「……レイラ=ライトスノウ…」 「えぇと…、レイラは人見知りで、不愛想ですけど、兄妹共々これからよろしくお願いします」
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