1334人が本棚に入れています
本棚に追加
* * *
話は一月遡る。
無事……ではないけど、魔導具『泡沫移し』を使い心身共にレイラを救出する事に成功したボクは、逃げる前に処刑台の上で叫んだ。
「転生者ァ!!貴様!見ているな!」
テレビは、この世界に無いので、遠見の水晶という名の魔導具で見られている事前提でDI〇様風に言った。
「ゴホン…君は、ボクの事を偽物と言ったけれど。ボクは、偽物ではない。本物の雨傘海だ!!君が何者かは知らないけど、否定したいならすれば良いさ!」
転生者一人に向けた言葉
ボクの事を真に知っている人にしか意味が分からないだろう。
「だけど、いつか!!この”僕”がお前を否定してやる、それまで待ってろ!!」
そう叫んでいたら
「下らん事言っておらんで、早く脱するぞレイン!」
と桜火に怒られた。
「すまないね…。じゃ、掴まって…」
とリプルスに言ったら
「……はい」
と抱きつかれた。
その瞬間桜火の転移術が発動した。
そして、桜火の固有空間に到着した途端
「どういう事ですか兄さん!!」
舞花に怒鳴られた。
最初のコメントを投稿しよう!