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「さて、今後の話をするから、みんな集まってくれないか」
真面目な顔になり言う。
そして、舞花に正体を明かした時に使った部屋にボク、桜火、舞花、レイラ、レミカ、シアの六人が集まった。
こうして、メンバーを確認してみると、、ボク以外全員女だ…
地球に居た頃だったら、絶対にキョドっていただろうな…
「まぁ、大事な話だけど。お茶でも飲みながらに聞いてていいですよ」
ボクのは、またもや泥だけれど…
「ボクらは、もうお尋ね者だから四大陸同盟加盟国にはいられません。よって、これからサフィーリア王国に亡命します」
サフィーリア王国とは、勇者が召喚される国だ。
そして、四大陸同盟未加盟国で都合が良い。
それに、元々半年後に行くつもりだった。
予定が早くなっただけなので、問題はない。
「サフィーリアで御座るか…しかし、あそこにどうやって入国するつもりで御座るか?」
サフィーリア王国は、外国との交流を一切断っているので入国するのが難しい、どころか普通は、無理だ。
「それは、宛があるから心配しないで大丈夫です」
「ほう…妾が知らぬと言う事は、妾と契約する前の事じゃな…」
「えぇ、その通りです。で、です。サフィーリアに行ったら、ボクとレイラが兄妹としてサフィーリアの学園に編入します」
「え?なんでレイラちゃんと!レイラちゃんじゃないと駄目なんですか!私じゃ駄目なんですか!」
「いや…どこぞの政治家風に言われても…。これは、勇者に正体を気づかれない為ですから。ボクとお前が兄妹だって言っていたら、ボクが雨傘海だってバレますからね。バレない方が色々と都合がいい」
妹である舞花が気づかなかったくらいだ、舞花が下手しなきゃバレないだろう。
「それと、ボクとレイラは、一応お尋ね者ですし、兄妹って設定にするには名前を変えなくてはいけません。これからボクは、レイン=ライトスノウ、レイラは、レイラ=ライトスノウと名乗る事にします」
「ライトスノウ…母様の旧姓を英訳したんですか…」
ライトスノウ、和訳して淡雪、ボクの母さんと舞花の母さんの旧姓で、雨傘家の分家の名でもある。
何故、それにしたかに深い理由は特にない。
「さて、後はサフィーリアに着いてから説明します。では、善は急げですから行きましょうか」
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