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編入二日目
「君たち、彼はこの学園に来たばかりだ、授業やそれ以外でも分からない所や間違っている所があれば正してやれ」
「………そ、それは、とても助かります。でも、ボクの事は良いですので、レイラを助けていただけると」
「ほう、家族思いなのだな。家を大事に思うのは良い事だ!」
「………」
編入三日目
「この後は、暇かい?」
「あ、はい」
「ふ…そうだろうな。僕は平民である君たちと違い忙しい身だ。だが、後の事はマックスとライダに任せてある。では、失礼するよ」
「あの、任せてあるって何を…」
「ふん…そんなのも分からないのかい?」
「すみません…」
「彼らに任せたのは、校舎案内さ…妹君も連れて行くと良い」
「………」
編入四日目
「レイラ、イメージも大事だけど、詠唱魔法で最も必要なのは思いを込めることだよ。そうすればイメージは勝手に付いてくる」
「……わかった…」
「随分と熱心に教えているようだな。しかし、妹か…」
「妹がどうかしましたか?」
「いや、僕にも妹がいるのだけどな…これが少し厄介なやつで…」
「………」
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