はじまり

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そう彼、間仲航と喋ったのは初めてだったんだ。 あ、一つ言い忘れたんだけどここ男子校だから男子しかいないんだ。だから、元から憧れてたから入った高校ではあるんだけども、引っ込み思案で女子が苦手な僕は、女子がいない高校って所も魅力的だったんだ。 『お前名前なんて言うの?』 「僕?」 『他に誰がいるんだよ(笑)』『まぁ、まずは自分からだな。俺、間仲航。年齢15歳。趣味は寝ること、小説を読む事だ。』 『お前は?』 「僕は、小森琴音です…」 『琴音?女みたいだな(笑)』 「あ、ごめんなさい…」 『何で謝るんだよ(苦笑)』 「気持ち悪いかなと思って。」 『別に気持ち悪くはねぇよ(笑)』『ってかお前見た目も女っぽくね?』 「え…」 それは僕が言われたくない事だった。
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