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時間は少し遡る。
ロベリアが妹を待つ、二時間前。
丁度、本日最後の授業が終わる少し前である。
――何かが変だ
その少女は、そう思った。
今彼女は二人の人物に手を握られている。
一人は彼女のルームメイトのユイ・メリエーヌ
優しくて、上品で、美人である。
そして、豊満な胸の膨らみは自身には無いものなので、羨ましくも感じる。
もう一人は、ユイの幼馴染の如月 葵
明るくて、少し乱暴な口調であるがユイと同じく優しい。
胸は残念だが、彼女の魅力は素直で真っ直ぐに相手と向き合う性格だと、彼女は思う。
二人は少女の友達である。
それは、彼女にとって大切で喜ばしい事実であった。
さて、その彼女は先程から違和感を察していた。
状況は変わりなく、右手をユイに、左手を葵に握られている。
そして、二人は導くように歩いて行く。
その真ん中を歩く小柄な少女の名前はコルドア。
青い髪に翠の瞳。右目には黒い布を巻き眼帯のようにしている。
そして、光が苦手な彼女には必要不可欠な帽子を被っていた。
また、LCアカデミー百期生の特待生でもある。
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