最終廻 愛の記憶

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「一樹の為に泡盛も買ってたんだけど、壁が全部飲んじまった」 ≪でもその泡盛があったから、今こうやって一緒に虹を見れてるんだろ?≫ 「そっか、そう言ってもらえると助かるよ」 ≪さーて、そろそろ成仏しよっかな!≫ 「ハハ、そんな軽いノリで成仏出来るのかよ。 また、会いに来ていいか?」 ≪おう、当たり前だ!≫ 正人が目を開けると、そこには一樹のお墓だけが静かに存在していた。 「正人、そろそろ帰ろっか!」 理恵が正人の肩にそっと手を置く。 「あぁ……そうだな」
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