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「まぁ、こんな場所で言うのもおかしいんだけどさ……。
俺に残っているのは理恵だけだ。
それにきっと理恵以上に愛せる人に巡り合うことは無い」
「本当に私でいいの?」
「ハハ、俺が初めて告白したときも、そんなセリフ言ってたよな」
「確かそうだったね、覚えてるよ」
照れた表情で見つめあう二人。
「理恵以外の人なんて考えられない。何年、いや何十年先も、俺についてきて欲しい」
「ありがとう、本当に正人と出会えて良かった。
これからもよろしくね」
目に涙を浮かべる理恵を、正人は力強く抱きしめた。
「これからもずっと愛し続ける。
記憶が無くなっても……どんなに離れていても……俺の命が続く限り」
二人は寄り添い、手を繋いで歩き始める。
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