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…ユウ、ユウ
てっぺんに大きなボンボンが付いた白いニット帽を被って、ショートパンツに雪ん子みたいなブーツのヒカリが走ってきた。
「そんなに走ったら、コケるから…」
寒がりなのに、冷え性なのに、そんな短いの履いて…
立ち止まって、彼女に向かって手を差し出した。
冷たい小さな手はすぐに俺の手の中に収まった。
隣の白いボンボンがピョコピョコ動いて、ヒカリはケラケラ笑って…
何だか、可笑しくて…
俺はヒカリと顔を見合せて、一緒にケラケラ笑ったら…
目が覚めた。
「夢かぁ~」
無意識に出た声は、自分でも驚くほど…かれていた。
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