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 セキュリティも無い3階建てのマンションの2階。 テレビと小さなテーブルがあるだけの部屋。 ぐるりと見渡して男の気配の無い部屋にほっとした。 何も無いとヒカリは恥ずかしそうだったけど、彼女らしいと思った。 とりあえず…とヒカリが押入から出した布団はシングルで。 「ある意味、やる気だな」とヒイヒイ笑う俺に、シィと口に人差し指を当てて赤くなるヒカリを抱き締めた。 二人で転がった布団は、太陽の匂いとヒカリの臭いがした。
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