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「何でお前がいるんだよ…」 大きく嫌みに吐いたため息。 『本当だ、スゲー声だな』 ククク… マサキの堪えた笑いの向こうでミカコの声がした。 『ちょっと、今から来いみたいな事言った!? 行かせないわよ、何言ってんの?』 「そんなんじゃ、無いよ… も、ひーちゃんに代われよ」 『本当だ、声…大丈夫?熱もあるの? あら、大丈夫よ、明日には治るわよ。ひーちゃん、気にしないでいいから …え? いいのよ。ねぇマサキ』 受話器の向こうで話は盛り上がっていて、ヒカリには代わってもらえなかった。
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