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 待ちに待った、週末。 正午前、人混みに紛れて改札口を出てきたヒカリを見つけた。 水色と白のストライプのシャツワンピースの彼女は、俺を見つけてほっとしたように笑った。 「顔色良くないよ。 …大丈夫なのか?」 顔を覗き込むと、上目づかいの彼女は小さく答えた。 「昨日、眠れなかったの。寝過ごしたら…と思うと怖くて、新幹線でも眠れなかった…」 その言葉に、彼女を早く抱き締めたくて…。 迷子になるなよ…強くヒカリの手を繋いで、賑わう構内を避けるように外へ出た。 「ユウ…何処に行くの? ね、行きたい所、調べてきたんだよ」 俺の後を小走りで付いてくるヒカリの声に聞こえない振りをして、タクシーに乗り込み、行き先を告げた。
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